スタッド溶接とは

スタッド溶接の歴史から工法まで丸っと全て解説いたします!

コンデンサ方式

この方法は一般にCD法(Capacitor Discharge Method)と呼ばれているもので、40,000~200,000マイクロファラッドの大容量コンデンサーを比較的小容量の交流電源から充電し、スタッドと母材の間で瞬間的に放電させて溶接する方式であり、コンタクト方式.ギャップ方式の2つに大別することができる。

コンタクト方式

本方式は図-8に示すように、まず溶接端にナーベルと呼ばれる突起の設けられたスタッドを溶接用ガンのチャックに差込み、母材に押しつけて接触させる。
次に溶接用ガンのスイッチを押せば、コンデンサーに蓄えられた電荷が先端の突起部へ集中して流れ、この突起が瞬時に溶融蒸発してスタッド前面にアークが広がると同時にスタッドは溶接ガン内部のスプリングの反発力で母材へ押しつけられ、瞬時に溶接が完了する 。

ギャップ方式

本方式でもコンタクト方式と同じように、溶接端にナーベルと呼ばれる突起が設けられたスタッドを用いる。
本方式は図-9に示すように溶接ガンのチャックに差込まれたスタッドが、溶接用ガン内部のソレノイドコイルにより予め母材より適当量引離された状態にセットされている。 そこで溶接用ガンのスイッチを押せば、ソレノイドコイルの励磁が切れ、スタッドは母材に向かって移動し、スタッドが母材に接触した瞬間、コンデンサーに蓄えられた電荷が先端の突起部へ集中して流れ、以後はコンタクト方式と同じ要領で溶接が行える。