既設コンクリート杭と基礎スラブの接合技術として、従来より鉄筋かごを杭中空部に配筋した後、中詰めコンクリートを打設する方法が多く用いられていますが、接合部の耐力および施工における作業性などで改善が必要と考えられています。
そこで杭体の性能を最大限に生かした設計・施工が可能な、しかも施工に伴う建設副産物を大幅に削減し、短工期の施工が行える杭頭接合技術パイルスタッド工法が開発されました。
パイルスタッド工法とは、杭頭端部鋼板に接合用鉄筋としてパイルスタッド鉄筋(KSW490)をスタッド溶接する工法です。
※パイルスタッドは、日本スタッドウェルディング株式会社の商標です。
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本工法の合理性を工学的側面から支援しオーソライズを図ることを目的に、片持ち梁方式による杭頭曲げ試験を建設省建築研究所にて実施されており、その結果パイルスタッド工法を用いた試験体は、従来工法を用いた試験に比べ破壊性状で顕著な相違が見られました。